インフルエンザの予防接種

 新型コロナウイルス感染症の流行が収束しない中、冬がやってきます。今年の冬は特に、インフルエンザが本格的に流行する前に、早めにワクチン接種を受けることが推奨されています。

インフルエンザと新型コロナウイルス感染症は特に成人においては、症状がよく似ているため判別しにくく、早期の的確な診断や治療が難しくなる可能性があります。そのため今季は、現在ワクチンが存在するインフルエンザについては、できるだけ多くの方にワクチンを接種していただき、インフルエンザの予防をしていただきたいと考えています。しかしながらおそらく高齢者などを中心に、ワクチン接種希望者が大幅に増加することが予想され、ワクチン不足が起こることが危惧されます。

WHOと米国CDCは6か月~9歳未満:1~2回(初めての年は2回、前年に接種していれば1回、前年に接種していなければ2回)で十分だという見解をしめしています。

ただ、日本の厚労省では現在のところ12歳以下は2回接種という従来の方法からの変更はありません。従いまして、当院でも今年は従来通りの接種を行う事としました。

10月1日から、65歳以上の高齢者と2回接種の必要な小児の接種を開始します。

10月26日より、それ以外の方も接種を開始します。

インフルエンザワクチンは感染を完全に予防する働きはなく、重症化を予防するワクチンです。昨季に接種をしてある場合は、1回接種でもかなりの重症化予防効果が見込まれることが分かってきています。子どもたちは成人や高齢者と違い、新型コロナウイルス感染よりインフルエンザの方が重症化する可能性があります。今季はご家族そろってインフルエンザの重症化を防いでいただきたいと思います。

例年通り、インフルエンザの予防接種に予約は必要ありません。直接窓口にお申し込みください。妊娠されている方は、より安全なワクチンをご用意しますので予約が必要です。お早めに!