小さな感動日記

 わたしはラジオをよく聞きます。家族が寝た後、ラジオを聴きながら家事をするのはわたしにとってリラックスタイムの一つです。

ふだんはラジオは聞くだけのサイレントリスナーだけど、谷川からの帰りの思い出を聞いてほしくて思い切ってメールを送ったところ、オールナイトニッポンMUSIC10という番組の「小さな感動日記」というコーナーで渡辺満里奈さんにわたしの文章を読んでいただきました。

2020925

後部座席にチャイルドシートを二つ載せた青い車に、保育所がえりの3歳の長女と1歳の次女、そして荷物をたくさん載せて家へ急ぎます。駐車場に着いたとき子供たちはうとうとしていて、起こすと二人とも泣きだしました。下の子を片手で抱いて、上の子の手を引き、荷物はあまり持てないまま、とりあえず家に入ります。でも、寝起きで泣いている子たちをそのままにできず、下の子をおんぶし、上の子をベビーカーに乗せて、同じ顔触れでもう一度駐車場に引き返し荷物をとりに戻ります。

本当に毎日しんどくて、ママも泣きたかったよ、あの頃。

あれから8年。

今は、たとえ眠っていても、ぱちっと目を開いてちゃんと一人で歩いてくれます。(当たり前か!)今じゃ一人では持ちきれない量の荷物も3人で運んで、1回で家の中に入れるようになりました。

そして、なんと記念すべき925日。次女がお米を5㎏、長女が牛乳の入った重い買い物袋を持ってくれて、わたしは自分のハンドバックだけで家に入ることができました。

マンションの廊下を歩きながら、本当にこどもたちは大きくなったなあと、ふたりの背中を見ながら小さな感動、いやいやかなり大きく感動していました。

次女と同い年のわたしの青い車も11万キロ走り、もうじきお別れです。

リクエストは、スピッツの青い車をお願いします。

たぶん、働くママならみんな感じたことがあるんじゃないでしょうか。満里奈ちゃんは、わたしにとっては少し年上のあこがれのお姉さんという感じです。その満里奈ちゃんに読んでいただいた上に、「わかる~、ちょっと読みながらうるっとしちゃった」といわれたので、夜中ひとりでドキドキしてしまいました。