いよいよゴールデンウイークが明け、高齢者のコロナワクチン接種が始まります。
そこで、一足早くワクチンを打ったわたしの体験をお知らせします。
今回のワクチンは筋肉注射です。肩口に垂直に針を刺します。
みなさんが気になるのは、やはり副反応のことだと思います。
まず、みなさんがよく使う「副作用」ということばについて解説します。
副作用とは「病気を治す作用とは別の望んでいない作用」のことを言います。例えば、痛み止めを飲み続けると胃が荒れるとか、血をサラサラにする薬を飲むと歯磨きの時出血するというような事象です。
一方、ワクチンの接種を受けた後に生じる、接種部位の腫れや発赤・発熱・発疹などの症状は副反応と言います。一番怖い副反応はアナフィラキシーショックですが、これにも程度がいろいろあって、内服で様子を見られるものから、入院が必要なものまであります。アナフィラキシーショックの報告はありますが、ほとんどの事例で翌日までには回復し元気に退院しています。
新型コロナワクチンにような新規ワクチンに関しては、打った後に何か起こったらすべて報告することになっているので、因果関係はないだろうと思われる事例(例えば注射の翌日に入浴中に高齢者が溺死した事例など)も含まれています。
なので「注射後死亡」というニュースがあったとしても、それだけで怖いと拒絶せずに、本当に関係があったかどうか確認する必要があります。
というわけで、わたしの場合。
1回目(4月16日)14時くらいに注射。
注射自体は、量も少ないし、インフルエンザの予防接種よりよっぽど痛くないです。その後、普段通りに仕事も出来ました。その日の夜から注射をした左肩が軽い筋肉痛みたいな感じでした。翌日、熱も平熱でしたし、体調の変化もありませんでした。左肩の筋肉痛は1~2日続きました。
2回目(5月7日)14時くらいに注射
1回目の同じ左肩に打ちました。注射の痛み自体は1回目と同じくほとんど痛くないです。その後、普段通りに仕事をしましたが、この日の外来がとても忙しかったのもあって、家に帰って夜ご飯を食べた後くらいからどっと疲労と倦怠感がでてきたのでいつもより早く寝ました。翌日は起きたときから頭痛と倦怠感があって、微熱(37.4℃)もでました。1日中のんびり過ごしました。
この副反応の感じは、一生懸命に体がコロナに対抗する力を作ってくれていると実感できました。妊娠初期のだるくてちょっと熱っぽい感じと似ています。この時も、一生懸命に新しい命が細胞分裂していると実感したことを思い出しました。
翌々日は、朝起きたときから体はすっきりして副反応も終了したとわかりました。
受けてわかったことは、よく言われているように、2度目のほうが副反応が大きいということです。翌日に時間の余裕があるほうがよいでしょう。
わたしは、副反応が軽いほうだったと思います。
ちなみに、50歳代の夫は2度目もびくともしなかったし、30歳代の弟は2度目は38℃を超す熱がでたようです。
副反応は人それぞれです。
例えばインフルエンザワクチンの副反応がひどくてワクチン自体にいやな印象がある人も、新型コロナワクチンの副反応もひどいのかどうかはわかりません。
自分を守るため、周りの人を守るため、正しい知識を持ってワクチン接種をしてください。