あなたに届くまで

 コロナワクチン接種体制がだんだんと整い、日々進行しています。兵庫県の緊急事態宣言はまだ継続中ですが、これが最後であってほしいと願うばかりです。

今回の第4波は、ウイルスが変異し感染力も強く進行も早いのが特徴です。急速に重症化して人工呼吸器が必要になったとか、入院を待っていただいている間に亡くなっていたという話もききました。やっと感染者数が減少に転じ重症病床にも余裕が出てきたようです。

どこの市町村も市と医師会が協力して、早く確実にそしてみなさんに便利なようにワクチンを届けようと努力しています。不手際があったり、電話がつながらなかったりで予約がとれなかったりとご不便をおかけしていると思います。

でも一度想像してみてほしいのです。

あなたにワクチンが届くまでに一体何人が関わっているのかを。海外で開発した人、製造した人、ワクチン確保を交渉し、手配した人、海外から輸送した人、日本で管理する人、兵庫県に配送した人、予約システムを作った人、会場設営のために事務的な手配をしている人、そして冷凍庫・ドライアイス・注射器を作った人も忘れてはいけません。その他多くの人たちが自分のやるべきことをやって最後の最後、わたし達が注射しています。わたしに「ありがとう」と言ってくださる方がいます。わたしは関わったたくさんの方を代表して、その「ありがとう」をいただいています。

数えきれないほどたくさんの人の仕事の結果があなたの腕に注入されているのです。