勝手にさださんのご縁

 わたしは昨年の10月から突然活動期にはいりました。

そもそものきっかけはやっぱりさだまさしさんです。(最近さださんの話が続いていますが…)

さださんがとある番組で「最近KISA2隊大阪を応援していて、往診車寄付したんだよね・・・」という話をされていたのを小耳にはさみ「キサツ隊って何?わたしも入りたい!」と思ってしまったのです。そこで、翌日さださんの作ったNPO団体「風に立つライオン基金」の事務局に「キサツ隊について教えてください!」と連絡したところとんんとん拍子に話がすすみその週のうちにKISA2隊の隊員になったのでした。KISA2隊というのは、一時期日本を席巻したあのアニメをもじってつけられた、自宅療養中のコロナ患者さんを訪問診療する医療者集団です。そこで第6波のとき微力ながらコロナに懸命に立ち向かっていました。それが前回のブログの写真です。

それとほとんど同じ時期にこの「風に立つライオン基金」をきっかけに新しい出会いがありました。それがAMDA兵庫です。風に立つライオン基金というのは、災害支援およびそれを支援する人を支援するというグループで、その中に「風の団」という医療者集団があります。その勉強会にいれていただき、災害支援のプロフェッショナルであるAMDA兵庫の理事長江口先生と出会ったのでした。わたしは今まで自分の目の届く患者さんの健康について医療をおこなっていましたが、先生と出会ってもう少し広い視野をもって活動をしてみたいと思うようになりました。そして言ってしまいました。「江口先生、わたしを弟子にしてください」そんなわけでコロナ第6波が落ち着いてきた4月以降、AMDA兵庫のほうに軸足をおいて活動しています。

AMDA兵庫の活動は以下のようなものです。

http://amda-hyogo.com/

ネパールのこども病院支援と災害時医療支援が2本柱で、目下最大の課題は来るべき南海トラフ地震に対していかに迅速に救援にはいるかの道筋つくりとシュミレーションです。

わたしは今まで南海トラフ地震について自分事として考えていなかったでした。いつか来るとは思っているけれど、それが明日かも、その時自分はどうしなければいけないのかなんて考えていなかったのでした。昨日は、そんな初心者のわたしでも「今日から自分事として考えよう」と決意してしまうような刺激的な研究会がありました。四国、和歌山沖が震源地とする南海トラフ地震が起こった時の連携について学び、かつそこで避難所を立ち上げるというシュミレーションゲームをしたのでした。

停電、断水している小学校に逃げてきた高齢者連れ、乳幼児連れ、ペット連れ、体調不良者を含む家族に対してどのように対応するか、急場しのぎの施設で次々おこる問題(トイレが詰まった、タバコが吸いたい、隣の人が咳をしているなど)、運ばれてくる支援物資の采配、安否確認の問い合わせ対応など、考えて、判断して、行動に移さないといけないことが山積みです。でもこれは全部、明日起こるかもしれない自分事なのです。

そもそもわたしは「7割生活支持者」です。いざというときに余力を残すため日々7割で生活しようと思っています。なのに、昨年の10月以降の活動量はわたしの7割生活を超えてしまっています。

でも、最近ちょっとわかったことがあります。わたしの7割が前よりちょっと大きくなっているみたいです。多分楽しいから。新しく始めたことばかりだけど、急に押し広げてパチンと破裂する感じじゃなくて、自分の興味をじわじわと押し広げていった感じなのでしょう。

わたしの中でさださんが、KISA2隊もAMDA兵庫もご縁をつないでくださったと勝手に感じています。そして、なんとAMDA兵庫理事長の江口先生のかばん持ちとして、先日さださんにお目にかかったのでした。江口先生はボランティア活動に関してさださんの弟子、江口先生の弟子であるわたしはさださんの孫弟子であると晴れてお墨付きとさださんグッズのお土産をいただいたのでした。


              避難所運営ゲーム(HUG)


            AMDA兵庫災害医療調整員講習会参加者