夏の終わり

最近は、過ごしやすい時期がとても短いように思います。春も短いし、秋も短い。特に今年は夏が暑く長くて体に堪えた人も多かったでしょう。でもここ1週間くらい朝夕は過ごしやすくなってきて、ひしひしと夏の終わりを感じています。

多くの人はそれを喜んでいるのでしょうが、わたしは実は寂しくて悲しくてたまらないのです。小学生の頃、夏休みの終わりお昼寝から目が覚めたらなんだか夕方が始まっていた、という時感じていたのは、初めて感じた寂寥という気持ちだったのでしょう。今でも毎日少しずつ夕暮れが早くなり、夕方の雲が高くなっているのを見ると何ともいえない物悲しい気持ちになります。

昼間がいくら暑くても、わたしの目はあざむけません。もう秋はすぐそこまで来ています。蝉も鳴かなくなったし、西瓜も水っぽくなってきた。そして葡萄と梨がおいしくなってきたではありませんか。

そんな往く夏を寂しがるわたしに、こどもが絵を描いてくれました。


                サーカスのらいおん                         

                 空のかくれんぼ                             

                   お昼寝