読み聞かせ

 わたしの子どもたちは、今12歳と10歳ですが、わたしは今でも読み聞かせをしています。

不定期開催、わたしの読みたい本を読みたいときだけ。となんともきまぐれな読み聞かせです。

小さい時は乞われるまま同じ絵本を1日10回くらい読んでいたときもあったけれど、ここ数年はわたしが小さい時読んで面白かった本、読んでおけばよかったなあと今になって思う本などをわたしセレクトで選んで読んでいます。ずいぶん前に寝かしつけから解放されて、それで一旦読み聞かせは終了しました。でも、わたしはご飯を食べるのがめっぽう早く、自分が食べ終わった後、子どもたちが食べ終わるまで待っている間が暇だったのです。話しかけるとますます食べるスピードが遅くなるし。そこで、夜ご飯の最中に読み聞かせを再開しました。

最近読んだ本は、芥川龍之介の短編とか、のんちゃん雲に乗る:石井桃子、モモ:ミヒャエル・エンデ、ダーウィンと進化論:バーナード:ストーンハウス。数年前には、わたし自身子どもの時手を出せなかったさとうさとるのコロボックル物語全5巻を読みきりました。もはや古典ともいえる、自分じゃ手をだせない本ですよね。

読み聞かせるとき、前はあまり「わたし」が出ないように気を付けて、わたしは「音声」に徹するようにしていました。でも、最近はもっと自由に、途中で気になったことを検索したり、自分の感想をはさんだりしています。それに、子どもの前で涙を見せるのはかっこ悪いと思っていたけれど、時に読みながら涙することももう仕方ないとあきらめることにしました。声に出して読んでいるとより感情が揺さぶられて、一番に涙してしまうことがあります。宮沢賢治のよだかの星とか。

子どもたちはいわゆる本の虫で自分でも読書はするけれど、それでも読み聞かせはまた別の楽しみがあるみたい。二人ともこの時間は好きなようです。結構集中して聞いているようで、音読しているわたしよりも、前回までのあらすじを覚えていることもしばしばです。

明日から読むのは、アルジャーノンに花束を:ダニエル・キイスです。わたしもあらすじは知っているけれど詳細は知らないから楽しみ。

でも結構分厚い。これ、いつ読み終わるかしら。